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裏面の健康うら話 第25話

「笑いと健康」その7~~脳血流や脳波に与える影響

(2015年9月作成)

日本笑い学会には、医師も多く入会しています。私もその一人です。これまであまり詳しくご紹介してきませんでしたが、日本笑い学会では笑いに関するあらゆるものを研究対象としています。医師以外には放送作家や芸人さんはもちろん、文学部の先生が古典の中の笑いについて研究していたり、笑いの測定装置を開発している工学部の先生もいます。また、社会学部の先生がコミュニケーションの中の笑いを研究していたり、動物の笑いについて調べている研究者もいます。

中には、医師であり同時に落語家という方もいました。脳神経外科医の故中島英雄先生です。中央群馬脳神経外科病院の前理事長で、脳神経外科専門医であると同時に、十代目桂文治一門の桂前治という真打でした。残念なことに平成24年6月にお亡くなりになりました。

生前、中島先生は脳神経外科の診療をしながら、病院寄席を開いて、患者さん、ご家族、スタッフを対象に自ら高座に上がられていました。その際に、患者さんのご協力を得て(当然診療上必要な患者さんだったと思われますが…)、落語を聞く前後での脳血流や脳波の違いを調べる研究もされていました。

血流の測定は脳血流シンチグラム(SPECT)という検査で行います。検査の原理は放射性同位物質を注射して、それを特殊な装置で検出し、血流を測定するというものです。落語を聞いた後では、聞く前と比較して、脳血流が8.2%上昇したというデータを中島先生は発表していました。(詳細は省きますが、画質の関係で、同院の計測装置では、有意な上昇は5%以上だとのことですから、この8.2%というのは、明らかな上昇傾向を示していると言えそうです。)

また、脳波においては、脳のリラックス状態で出るα波と、脳の活性状態で出るβ波の両波形が、落語を聞いて笑った後では増える傾向にあったと報告しています。

脳波や脳血流のこれらのデータを見ると、笑いは脳の働きによい影響を与えてくれているのかもしれません。

シリーズ「笑いと健康」は、今回が最終回です。新しい事柄が分かりましたら、今後も追加でご紹介したいと思います。ありがとうございました。

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・生きることは病気である。
眠りがその苦しみを軽減してくれる。
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~~S・シャンフォール
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松山 眞千

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