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裏面の健康うら話 第8話 

「3時間待って3分診療」~~「健康うら話」ではなく「医療事情うら話」です。

(2010年12月作成)

病院の待ち時間は長いのに診察時間が短いことを「3時間待って3分診療」と表現する場合があります。私たち医療従事者としては耳が痛いお話しです。この待ち時間と診療時間について少し考えてみたいと思います。例として、総合病院の内科における午前外来を挙げます。大きな病院の内科を受診した人は多いと思いますし、一般的に混雑して待ち時間が長いからです。

(1)決まっている時間
多くの総合病院の内科には複数の診察室があり、そのうちのいくつかは午前以外に午後の専門外来(たとえば1時からとか)に使われることがあります。すると、その診察室は時間内に終了して、部屋を空けなければいけません。

また、医師も午前の外来が終わったら、午後は入院患者さんの診察をしたり、検査の予定(胃カメラなど)があったりします。ここでは、朝9時から診察開始として、その診察室の使える時間が最長でも午後1時までの4時間と仮定します。

(2)受診する患者さんの数と診察時間:「…3分診療」
仮に患者さんが30人来院したとします。診察室への出入りの時間も含めて平均10分かかったとすると、1時間では6人しか診られません。30人全部で5時間かかることになり、終了は午後2時になってしまいます。もし、平均8分だったら午後1時に終了することができます。

しかし、初診の方や重症の患者さんでは、より時間のかかる場合もあります。すると、病状が落ち着いている再診の患者さんでは3分だけの診察になってしまうこともあるわけです。

(3)待ち時間について:「3時間待って…」
次に、待ち時間の「3時間」の部分についてです。(2)で午前中に30人の患者さんが来院したと仮定しました。患者さんが8分間隔で来院した場合(つまり1人目が9時丁度に来院。2人目以降がそれぞれ9時8分、9時16分に…)、理論的には待ち時間はほぼゼロになります。

でも、もし万一、先を争うように30人全員が9時に来院したとしたらどうなるでしょうか? 1番目の方は待ち時間ゼロで診察が始まります。しかし、30人目の方は3~4時間待たなければなりません。すると、「3時間待って3分診療」という現象が起こりうるのです。

さて、その解決策はあるのでしょうか?上記は予約制を全く行っていない場合ですが、予約制を導入する医療機関が増えてきました。この続き(対策や当院での取り組み)は次回以降に書きたいと思います。(ご興味があるものの、次回来院予定のない方(本日が最後の方)には、当院HP内の「ブログかも?」の中でお読み頂けるように致しますので、そちらでご覧ください。)

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※院内で配布した原稿をそのまま掲載しております。バックナンバーのネット上公開版です。 

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