川原達二の十中八九N・G

今日は立川

2月 21st, 2011

20/Ⅱ.(日)2011

立川(たちかわ)に立川(たてかわ)談志一門会を観に行く。かねてより落語をみてみたい、と言うA子を誘って行く。

A子は、ワタシ地図を読むのが苦手なんです、と満面の笑みで、まるで、ワタシ趣味がフットサルなんです、
というみたいに自己紹介をする人だから、あてにできない。

駅から徒歩13分のアミュー立川というホールに、途中々々、人に道を尋ねながら歩いてゆく。
2人で道に迷ってる風に見えたのだろう、信号のところで自転車に乗った親切なおばさんが、「どちらに?」と声をかけてくれた。
「アミュー立川」と答えると、「あぁ、それなら、あの白いビル…」と教えてくれた瞬間に信号が青に変わって、
おばさんは自転車をこぎながら続きを喋るから、それを聞き取るにはこっちも横断歩道を走って追いかけないといけない。
せっかく親切なんだから自転車から降りて教えてくれればいいのに、と僕が言うと、急いでいるんでしょう、とA子にさとされた。

でも、おかげで無事たどりつけ、開場と同時に係りの人がチラシやアンケートを手渡すのだが、
なんと!僕に手渡してくれたのがさっきの自転車のおばさんだった。
そうか、それで急いでいたのか。A子の言う通りだ。おばさんに、さっきはありがとうとお礼を言う。

演目の前半は、談修、談笑、志らくの落語3席。談修は若い頃から知ってるけど、上手になったなぁと感心した。
親戚のおじさんの気分になった。談笑はたくさん笑いをとった。志らくによると、去年の1月は談志のXデー(死ぬということ)は近い、
と皆で心配していたが、驚異的な回復力をみせているという。
むしろ志の輔のXデーの方が早いのではと、予測していた。志らくって、平気でこういうことを言うんだよなぁ。

中入り後、談志は回復したとはいえ声がでないので、スペシャルトークの予定だったのに、紋付袴で登場した。

昔、お前ら志ん生や文楽をみてないだろう、と言う時代が来ると言ったものだが、本当にその通りになり、
さらに談志もみたことないよ、という時代が直にそのうち来ると談志は言った。

そして8代目文楽の得意とした演目「明烏」を、文楽の調子でやります、と文楽のまま演じてみせた。
声はガラガラだが、文楽を、そして伝統を現代に残したのだ。僕はちょっとセンチメンタルな気持ちになってしんみりしたけど、
A子が喜んでくれたのは嬉しかった。

立川は不案内なので中野まで出て、ご飯を食べよう。志村けんが「うまい!」と言ったダチョウの肉を食わせる店か、
しょこたんが「うまい!」と言う焼肉屋のどちらかに行こうと僕が提案すると、A子は、ダチョウはちょっと…、と敬遠するので、
ダチョウに行くなら3人だな、と冗談を言い焼肉屋にゆく。

近頃A子はレバ刺しにハマってるらしく張り切って注文したが、ごめんなさい市場がしまっててレバーが全滅なの、
と言われてA子はショックを受けていた。小さい声で、たぶん平仮名で、「ぜ…ん…め…つ…」と復唱していた。

それでもA子は、メニューのレバ刺しの写真の写ってる面を裏返して、気を取り直した。2人で結構、呑んで食べた。満腹感。

おいしくて安かった。「だるま」というお店で「とらじ」の姉妹店らしい。皆さんも中野にお立ち寄りの際は、行ったらどうでしょう。

僕とA子は、お互いの仕事ぶりや、落語は面白かったねとか、焼肉はおいしいねとか、日本の喜劇人についての話をした。

帰り際、A子が、今度ダチョウを食べる時は誘って下さいね、と言ってサヨナラした。

BGM. 高田渡「自転車にのって」

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