川原達二の十中八九N・G

DREAM.14

5月 31st, 2010

29/Ⅴ.(土)2010 くもり時々雨

スカパーのペーパービューで「DREAM.14」を観戦する。
しろながす鯨のステーキとのどぐろの塩焼きと行者にんにくのオヒタシをつまみに一杯やりながら観よう。

DREAM.12以来のホワイトケージ導入である。
青木真也が4.17ナッシュビルで完敗を喫してから日本の総合格闘技は危機的な状況である。
ゴング格闘技は表紙で青木の敗戦の姿に「日本最弱」の文字を躍らせ危機感を煽った。

紙プロは「日本の夜明け前。幕末的格闘技、北米黒船と開国論」という特集を組み、
「日本もケージを導入しルールも北米仕様にすべき」という開国派と
「無理に北米に向き合わず、日本のリング文化を高めるべき」との鎖国派の活発化した議論を啓蒙している。

その流れでのDREAM.14である。
ペーパービューの解説は世界のTK高阪剛とゲスト解説に青木真也と笹原プロデューサーがついた。
力が入る。酒がすすむ。

メーンは桜井マッハ速人が「五味を倒した男」現ストライクフォース王者のニック・ディアスと進退をかけて臨む試合。
笹原はこう解説する。
4・17ナッシュビルで青木がメレンデスに敗れた時、
マッハから彼(ニック・ディアス)の主戦場であるケージで戦いたい、の要望があった。
リングがいいか、ケージがいいか議論されてるところでもあるが、
ニック・ディアスはDREAMのウェルター級チャンピオンであるマリウス・ザムロスキーをKOしてることもあり、
DREAMとしてもリベンジの戦いである。
技術面もそうだが、マッハの試合にかける意気込み、気持ちがケージの中でどこまで出せるかがポイントだ。
もともとマッハは自分の内面を表に出していく選手で、ここ何試合かはそれが影を潜めてた感がある。
マッハらしさを出して欲しいと語った。

グレイシーハンター桜庭は新世代グレイシー・24歳のハレック・グレイシーと対戦。
ハレッグはホイラーの息子、ホイスの甥に当る。
10年前に桜庭はハレックの叔父であるホイスと90分くらい戦ってグレイシーをやっつけた。
その時にギブアップをしないはずのグレイシー一族が負けを意味するタオルを投入した。
その役目をしたのがハレックの父・ホイラーだった。
その時、ハレックは14歳だった。
まるで大河ドラマである。
もし勝って国に帰ったらお父さんや伯父さんに褒められるぞ。
一方の桜庭は入場の際の煽りビューでエヴァンゲリオンのマスクを被り
「日本のMMA(総合格闘技のこと)はリングだ」とケージを武器のナイフで切り裂き、
4本ロープをこしらえてリングインするパフォーマンスを見せた。

桜庭は「ケージorリング」に明確な解答を見せたのである。
あとは試合内容で「やっぱりリングの方が面白い」と我々に思わせる必要がある。
しかし、相手はそんなイデオロギーとは無関係にただ敵討ちにだけ来てる男である。
僕の桜庭のイメージはいつもそうだ。
対戦相手は桜庭だけを倒しに来るのに、桜庭は目の前の相手以外のものとも戦っている。
そしてそれはいつもとても大きなものだ。
Dynamite!!でミルコに負けた時もそうだった。

最激戦区のフェザー級は人気者キッド、所が出場しヨアキム・ハンセンvs高谷も好カードで注目だ。
笹原プロデューサーは解説で
「元々、フェザー級をやる時、60~65kgの選手も出られるようにと考えていた。
今回は63kgというのをDREAMのフェザー級に決めたが、こういう形でワンマッチをする時には
それぞれの選手が納得する契約体重でやるスタイルがいいのかなと思っている。
多分行く行くはそれが分かれてフェザーとかバンタムにしていきたい」と語った。

おそらくこれは小見川を意識しての発言だろう。
小見川道大、去年の大晦日、DREAM対戦極対抗戦にて高谷を破った男であり今はフリーの立場の選手だ。
最新の紙プロのインタビューでは
「国内で出るところはないですもん。63kgに落とせないからDREAMも無理ですし」と語っている。
これに対するDREAMからの回答だろう。
ちなみに解説の高阪が言っていたが、
「65から下になると200gってのがかなり大変らしい。
カツカツの状態から200g落とすのはかなり大変らしい。
65kg以下はその体重が自分にあった体重なのか落として来たのかが明暗を分ける」と指摘した。

オープニング・セレモニー、
4・17ナッシュビルで青木真也がやられた場面にモノクロで戦闘機が飛行する映像から
「Raise your flag.」の煽りビューで盛り上がる。
「DREAM  14. White Cage Returns」の文字。
初の金網導入、DREAM12.を大阪城ホールまで観に行った思い出が蘇る。
「リアル金網デスマッチ」
「金網ザムライ対金網伊達男」
「フェザー級裏日本最強決戦」
「小さなヴォルク・ハン対格闘猿」
「神の子 DEAD or ALIVE」
「喧嘩士対バイキング」
「10年目の桜庭狩り」
「STRIKEFORCE vs DREAM」
「暴力柔術対野生のカリスマ」 そしてニック・ディアスとマッハ2人のアップ。
「このままじゃ終る」とマッハの肉声。
「Rise your flag.」の文字。
高谷・マッハ・所・桜庭のやられてるシーンがコマ割りで流れ、「旗かかげよ!」と力強いナレーションとともに、
年老いたエリオ・グレイシーのふてぶてしい表情を、へりくだるように左下から仰ぎ見るカメラワークでパーン、
「Raise your flag.」の文字のアップ。
BGM.はアフリカ音楽のようにドンドコドン・ドンドコドン、闘争心を煽る。
ニック・ディアス、マッハがそれぞれゴリラのように胸を叩いてアピールする映像、
画面が格子模様になる、「夢よ~」ナレーションの声、ケージだ…と思った瞬間にゴーンという鐘の音、
すぐさま4分割、日本人レスラーがやられてる…、目を覚ますようにナレーションの声、「奪還せよ!」、
会場の歓声、「Dー14 White Cage Returns.」の文字が画面いっぱいに、会場にパーン、大拍手。
キラキラ・ミラーボール。4分割の映像、ゴチャゴチャ。
ドーンドーンという効果音、「openinng ceremony」の文字、
チカチカ光る光と全体的にブルーライト、
白い幕に光が当たり赤くなったり青くなったり、
赤コーナー青コーナーを意味するつもりか、
動脈と静脈の象徴か、
幕が放たれケージが現れ、一盛に歓声、そして花火、ボーンボーン、
「レ~ディース・エ~ン・ジェントルメ~ンニャ!ウォン・カム・チュ~、ホワイト・ケ~ジ~、ドリィ~~ム、フォ~ティ~ニャ!」
と魔女のような声。
「DREAM14.全選手の入場です!」サングラスの男の渋い声。

青木の解説は面白かった。
KIDの復活が喜ばしい。やはり華のある選手が活躍しないと業界は盛り上がらない。

DREAM.15も土曜日の開催に決まった。
土曜日だと外来があるから試合会場に行けない。
会場アンケートに「土曜だと行けないから」とあれほど書いておいたのに。
いくら言ってもわからないな。
明日は、修斗で「リオン武vs日沖発」がある。これもスカパーで中継するので観戦しよう。

BGM. 岩井小百合「ドリームドリームドリーム」

4 Responses to “DREAM.14”

  1. U can't touch this

    マッハVSニック・ディアスは見ていませんが、
    ホイスVS桜庭は見ました。(途中からだけど)
    何が凄いって、90分戦った後に、
    2回戦のボブチャンチン戦に普通に出てきたところ。
    あの瞬間は、感動で声を発しそうになりました。

  2. kawahara

    いつもコメントありがとうございます。桜庭、2回戦も出たんでしたっけ?すごい。

  3. U can't touch this

    2回戦でいきなりタオルを投げたのは、
    「霊長類最強の男マークカー」を破った藤田です。

    桜庭は、ボブチャンチン相手に果敢にタックルしてましたよ。

  4. kawahara

    へ~。
    コメント、ありがとうございます。

Leave a Reply

Proudly powered by WordPress. Theme developed with WordPress Theme Generator.
Copyright © 川原達二の十中八九N・G. All rights reserved.